ジュール[J]のゲーム雑記

プレイしているゲームの感想などを残していきます。

月光と狙撃はどちらを選ぶべきか考えてみました

はい、今回は3カウント奥義の月光と狙撃のどちらを選ぶべきか考えてみました。

あくまでも私なりの考え方なので参考程度にどうぞ。

 

 

初めに

念のため月光と狙撃の効果を確認しておきましょう。

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2カウント奥義の月虹と凶星のような関係ですね。

この2つについては過去に考察しているので興味のある方は以下の記事をどうぞ。

joule-si-unit.hatenablog.com

しかし狙撃は軽減無効が魅力の奥義です。

今回は相手の軽減スキルも考慮して考察してみます。

 

なお、記事が煩雑になるのを防ぐため、この記事内では以下の用語を用います。

 

【攻撃】:奥義発動側の相性補正(±20%)・特攻補正(+50%)を含んだ戦闘中の攻撃の値

【守備】:奥義を受ける側の戦闘中の守備or魔防の値

【ダメージ率】:奥義を除いた各種軽減スキルによって軽減された「最終的に与えるダメージ」の「軽減前のダメージ」に対する割合

【単発ダメージ】:月光=狙撃となるときに奥義が発動した攻撃1回で与えられるダメージの値

【追撃ダメージ】:月光=狙撃となるときに奥義が発動した攻撃+追撃で与えられるダメージの値

 

【ダメージ率】についてですが、具体的には

{1-[各スキルの軽減率(スキル説明に書いてある%)]}

を発動する軽減スキルについて全てかけ合わせた値だそうです。

以下のAsamaさんの記事を参考にさせていただきました。

【検証】回避・盾奥義・連撃防御が重なった時の端数計算 - まったりファイアーエムブレムヒーローズ【FEH】 (mattari-feh.com)

 

また、実際のゲーム中では小数点以下の切り捨てが発生するため、以降に記す計算式の結果と実際のダメージには差異が出てきます。

 

奥義ダメージが大きくなるほうを選ぶ

ここから先は凶星vs月虹と同じように考えていきます。

まずは防衛向きのできるだけ敵のHPを削る考え方から。

月光と狙撃ではどちらがダメージが出るか

ひとまず単純に計算してみましょう。

結果は以下の通りです。

【攻撃】×{(4-2×【ダメージ率】)÷(4-【ダメージ率】)}≧【防御】

なら狙撃のほうがダメージが大きい

流石にダメージ軽減が絡むと式がややこしいですね…

とりあえずメジャーそうな軽減で計算した結果を以下に並べてみます。

 

・【ダメージ率】70%カドゥケウスの杖、絶氷結界など)

【攻撃】×0.788≧【防御】

・【ダメージ率】60%(回避、聖裁ティルフィングなど)

【攻撃】×0.824≧【防御】

・【ダメージ率】50%(魔王の血書、警戒姿勢など)

【攻撃】×0.857≧【防御】

・【ダメージ率】25%(護国の堅斧、炎海の灼槍など)

【攻撃】×0.933≧【防御】

・【ダメージ率】20%(聖騎士の加護、連撃防御など)

【攻撃】×0.947≧【防御】

・【ダメージ率】49%(30%軽減×30%軽減)

【攻撃】×0.86≧【防御】

・【ダメージ率】42%(30%軽減×40%軽減)

【攻撃】×0.883≧【防御】

・【ダメージ率】35%(30%軽減×50%軽減)

【攻撃】×0.904≧【防御】

・【ダメージ率】0.294%(30%軽減×30%軽減×40%軽減)

【攻撃】×0.921≧【防御】

・【ダメージ率】100%(軽減スキルなし)

【攻撃】×0.667≧【防御】

 

これらの式を満たしている場合なら狙撃のほうがダメージが出るということです。

例えば【攻撃】が80のキャラの場合、フレン添え相手なら【守備】が63、軽減スキルなしの場合なら【守備】が53以下の相手には狙撃のほうが有効ということになります。

 

より撃破できることが多くなるように奥義を選ぶ

1戦闘で敵を撃破できるように奥義を選ぶ考え方です。

どちらかというと攻城向きの考え方ですね。

奥義込みで敵に与えられるダメージはいくらか

つまり撃破できる敵のHPです。

これも計算結果を示しましょう。

【単発ダメージ】=【攻撃】×{2×【ダメージ率】÷(4-【ダメージ率】)}

【追撃ダメージ】=【攻撃】×{(2×【ダメージ率】+【ダメージ率】^2)÷(4-【ダメージ率】)}

この計算結果についてですが、追撃ダメージの計算は2回の攻撃のどちらでも同じ軽減が発動していると仮定しています。

連撃防御や聖裁ティルフィングなど、初撃か追撃のどちらかでしか発動しないスキルでは追撃ダメージの式は成り立たないので注意してください。

相変わらず複雑なのでこちらも具体的な計算結果を以下に並べました。

 

・【ダメージ率】70%カドゥケウスの杖、絶氷結界など)

【単発ダメージ】=【攻撃】×0.424

【追撃ダメージ】=【攻撃】×0.573

・【ダメージ率】60%(回避、聖裁ティルフィングなど)

【単発ダメージ】=【攻撃】×0.353

【追撃ダメージ】=【攻撃】×0.459

・【ダメージ率】50%(魔王の血書、警戒姿勢など)

【単発ダメージ】=【攻撃】×0.286

【追撃ダメージ】=【攻撃】×0.357

・【ダメージ率】25%(護国の堅斧、炎海の灼槍など)

【単発ダメージ】=【攻撃】×0.133

(【追撃ダメージ】=【攻撃】×0.15)

・【ダメージ率】20%(聖騎士の加護、連撃防御など)

【単発ダメージ】=【攻撃】×0.105

(【追撃ダメージ】=【攻撃】×0.116)

・【ダメージ率】49%(30%軽減×30%軽減)

【単発ダメージ】=【攻撃】×0.279

【追撃ダメージ】=【攻撃】×0.348

・【ダメージ率】42%(30%軽減×40%軽減)

【単発ダメージ】=【攻撃】×0.235

【追撃ダメージ】=【攻撃】×0.284

・【ダメージ率】35%(30%軽減×50%軽減)

【単発ダメージ】=【攻撃】×0.192

【追撃ダメージ】=【攻撃】×0.225

・【ダメージ率】0.294%(30%軽減×30%軽減×40%軽減)

【単発ダメージ】=【攻撃】×0.159

【追撃ダメージ】=【攻撃】×0.182

・【ダメージ率】100%(軽減スキルなし)

【単発ダメージ】=【攻撃】×0.667

【追撃ダメージ】=【攻撃】

 

これらのダメージを基準に、よりダメージが出る場面では狙撃のほうが、よりダメージの低い場面では月光のほうが有利ということになります。

仮想敵のHPと比較してダメージの方が高ければ狙撃有利の場面はオーバーキルなので、月光で【守備】の高い相手を意識した方が有効。

一方、ダメージの方が低ければ月光有利の場面は火力が足りずに倒しきれないので、狙撃で【守備】の低い相手を倒しきることを意識した方が有効でしょう。

具体的なケースを以下で考察します。

ウルの奥義は月光か狙撃か

これの考察が本記事の最大の目的でした。

簡単にウルの攻撃性能を書きますと、

・追撃不可無効+攻め立てで反撃を受けずに追撃できる。

・キラー+始まりの鼓動+奥義カウント変動量-無効により追撃で確実に3カウント奥義を発動できる。

となっています。

追撃で撃破できないと反撃を受けてしまいますので、2撃目で奥義を発動する場合の【追撃ダメージ】を計算して、3神階でHPを盛られた敵の防衛キャラを撃破しきるのに向いている奥義を考察してみます。

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とりあえず私の1凸ウルの【攻撃】80(自前スキル全発動、バフ・デバフ・敵味方の紋章効果なし)で計算してみます。

軽減スキルなし

まずはこの場合、

【追撃ダメージ】=80(【守備】53)

となります。

()内は月光=狙撃となるときの【守備】の値です。

流石に防衛神階で盛ってもHP80を超えるキャラはそうそういないと思いますので、よりダメージの少ない場面で有利な月光のほうがいいと言っていいでしょう。

フレンorニフル添え(30%軽減)

この場合は常時発動なので前述の式通りで、

【追撃ダメージ】=46(【守備】63)

この数値だと神階効果でHPを盛られた防衛キャラはもちろんボーナス神階キャラも落とせるか怪しいです。

となるとよりダメージが出る場面で有利な狙撃のほうがいいと思われます。

連撃防御(2撃目のみ80%軽減)

追撃で狙撃が発動するウルの仮想敵と呼ぶべきシチュエーション。

計算してみますと、

【追撃ダメージ】=【攻撃】×0.158=13(【守備】76)

予想通りですが圧倒的に狙撃有利ですね。

リンフロ対策で連撃防御をつけている防衛は多いので狙撃採用の大きな理由になりそうです。

聖騎士の加護をつけた伝承シグルドも同様に狙撃が圧倒的に有利です。

覇骸エーデルガルト(1撃目のみ40%軽減)

今度は軽減時に狙撃が発動しないケースです。

計算してみますと、

【追撃ダメージ】=【攻撃】×0.867=70(【守備】53)

狙撃の長所が活かせないケースなので月光のほうが有効そうですね。

他の初撃のみ軽減系にも同じことが言えます。

覇骸エーデルガルト+フレン(1撃目58%、2撃目30%軽減)

複合的なパターンとして初撃軽減+常時軽減も計算してみます。

【追撃ダメージ】=【攻撃】×0.513=42(【守備】63)

これだと狙撃有利と言えそうなので、やはり軽減無効を活かせるかどうかが大きな判断基準に思えます。

これより狙撃有利な場面=【守備】が63以下の場面なので、守備の高いハガちゃんにフレンを添えられると撃破は厳しいですね…

加護なしデグルドや警戒姿勢+特攻無効持ちにフレンを添えたパターンが仮想敵になるでしょうか。

 

以上を考えるとウルの奥義は、

・フレンなど常時発動の軽減スキル、あるいは連撃防御やデグルドを意識するならば狙撃

・それ以外の高耐久壁キャラを意識するなら月光

となるでしょう。

どういった役割を持たせたいかで変わってきそうです。

 

最後に

ということで月光と狙撃について考察してみました。

軽減スキル次第で結果が変わって単純に結論は出せませんので、どういった場面で活躍させたいで考える必要があります。

防衛キャラ向けとして考えると、特化して守備を盛った壁役には狙撃のダメージが出にくいので、軽減無効込みでも月光有利かも。

回避剣士のような並耐久を軽減スキルで補うタイプには狙撃有利なので他に数値を盛った壁役対策のアタッカーと組ませると活躍できそうです。

一方で攻城キャラに採用する場合、特にウルは連撃防御やデグルドに刺さるのがうれしいですね。

単純に数値を盛った護り手などにはやはり月光有利なので役割をしっかり決めて奥義を選びたいところです。

私のウルは連撃防御意識の狙撃で運用していきましょうかねぇ。