はい、今回は開花フィヨルムについての考察です。
攻城用で使われるフィヨルム相手に防衛側でどのような対策があるか考えてみました。
仮想敵のステータス
まずは初期ステータスの確認。
ここからスキルなどでステータスが上がっていくわけですが、以下の条件を仮想敵として考察していきます。
・10凸、攻撃得意、速さ開花、花5、召喚師との絆あり
・初期スキル(聖印空き)で護り手発動
・神階効果はHP+20、攻撃+3、速さ+4、守備+5、魔防+5
・バフデバフなし
・紋章効果は全ステータス+6
この時のステータスがこんな感じ。
マップ上 | 戦闘中 | |
HP | 73 | 73 |
攻撃 | 69 | 79 |
速さ | 56 | 68 |
守備 | 43 | 55 |
魔防 | 48 | 58 |
紋章効果などの値は適当です。
どのくらいかが妥当かは判断が難しいのでとりあえずこのステータスで進めていきます。
撃破するのに必要な攻撃は?
以下で具体的な数値を計算していますが、端数の切り捨てタイミングなどが適当なのでかなりアバウトな計算となっています。
まぁ仮想敵のステータスがアバウトなので対策としてなんとなく現実的かどうかをみる程度のものです。
氷の聖鏡による軽減の上から1撃で撃破する
まずは1撃で撃破するにはどれくらいの攻撃が必要か計算してみます。
氷の聖鏡+盾壁隊形で51%+5ダメージ軽減されるので次のような結果になります。
赤 | 緑・無 | 青 | ||||
物理 | 魔法 | 物理 | 魔法 | 物理 | 魔法 | |
奥義なし | 180 | 182 | 215 | 218 | 269 | 273 |
流星 | 100 | 102 | 119 | 122 | 149 | 153 |
範囲奥義 | 95 | 99 | 99 | 104 | 104 | 109 |
表の値は戦闘中の攻撃の値です。
範囲奥義の計算では戦闘中に攻撃+18されているものとして計算しています。(つまりマップ上での攻撃の値は表の数値-18)
奥義なしは有利色でも論外ですね。
奥義込みでもなかなか厳しい数値でしょう。
例として、恒常リシテアが攻撃得意10凸、自前スキル+刃のセッションフル発動で戦闘中の攻撃が93。
流星の攻撃102はバフ+周囲の紋章効果で何とか届かなくはないという値です。
表には載せていませんが重装特効なら攻撃が1.5倍されてずいぶんとハードルが下がります。
もちろん範囲奥義のダメージには効果がないので流星採用で効果的。
例えば赤物理で重装特効なら流星で撃破するのに必要な戦闘中の攻撃は67となって現実的な数値ですね。
ちなみに同条件で月光だと攻撃は100くらい必要です。
ということでワンパンを狙うなら重装特効+流星くらいは必要と考えていいでしょう。
歩行の鼓動を活用する防衛なら選択肢ですね。
氷の聖鏡による軽減の上から2撃で撃破する
追撃を取るか2人がかりで撃破するパターン。
2人がかりで撃破する場合は間にHP7回復が挟まりますが、記事が冗長になるので今回は無視します。
赤 | 緑・無 | 青 | ||||
物理 | 魔法 | 物理 | 魔法 | 物理 | 魔法 | |
奥義なし | 117 | 120 | 140 | 143 | 175 | 179 |
滅殺 | 100 | 101 | 120 | 121 | 150 | 152 |
流星 | 87 | 90 | 104 | 107 | 130 | 134 |
奥義については2回攻撃するうちの1回で発動するものとして計算しています。
これでも奥義なしでの撃破は困難ですね。
特効ありなら望みはあるかもしれません。
奥義込みで考えても流星クラスで特効なし撃破が現実味を帯びてくるレベルなので、キラー+月光程度では焼け石に水でしょう。
なお1人で追撃を取る場合は反撃の氷の聖鏡に耐える必要があります。
仮に1撃目でHPを半分削る場合の反撃は赤キャラ相手でも112ダメージ相当。
耐久をフォローしていない高速アタッカーでは耐えられないので、現実的に追撃を取れるキャラはかなり限られます。
2回攻撃のうち1回を氷の聖鏡なしで撃破する
勇者系の2回攻撃やキャンセル込みの追撃or2人がかり、もしくは事前に奥義を剥がした状態で2回攻撃するパターン。
特に防衛で採用されやすいトライアングルアタックで想定される場面です。
赤 | 緑・無 | 青 | ||||
物理 | 魔法 | 物理 | 魔法 | 物理 | 魔法 | |
奥義なし | 90 | 93 | 108 | 111 | 135 | 139 |
月虹 | 81 | 83 | 97 | 99 | 122 | 124 |
月光 | 75 | 76 | 89 | 91 | 112 | 114 |
奥義については2回目の攻撃(=氷の聖鏡なしの攻撃)で発動するものとして計算しています。
デフォルトスキルではキャンセル効果がついているのであまりない場面かもしれませんが…
この場合だと攻撃に特化した赤キャラなら奥義なしで撃破できる見込みがありますね。
同色では100超えと厳しい数値です。
当然ですが連撃防御で軽減されると勝ち目はありません。
連撃防御対策として特にトラアタ防衛なら魔法と弓・暗器を複数揃えると思うので次のパターンです。
2回攻撃×2回(うち1回は連撃防御対象)で撃破する
勇者系の2回攻撃で2回戦闘し、内1回が連撃防御対象となっている場合です。
つまり戦闘の流れが以下のようなパターンです。
攻撃(聖鏡)→攻撃→反撃→HP7回復→攻撃(聖鏡)→攻撃(連撃防御)
赤 | 緑・無 | 青 | ||||
連防魔 | 連防弓 | 連防魔 | 連防弓 | 連防魔 | 連防弓 | |
奥義なし | 82 | 83 | 98 | 99 | 123 | 124 |
月虹 | 75 | 75 | 89 | 89 | 112 | 112 |
月光 | 69 | 70 | 82 | 83 | 103 | 104 |
攻撃する2人の攻撃と色が同じ前提で計算しているのであくまでも目安として。
思ったほど必要な攻撃は低くならないですね。
あくまでも連撃防御に強くなる程度で、各アタッカーが単体で突破できるほど攻撃を高める必要がありそうです。
他の受けキャラのことも考えると色バランスは良くしたいわけですが、青はかなり苦しいので赤&緑or無色でアタッカーを構成したいところです。
当然3人以上ぶつけられるならさらに楽になりますがきりがないのでここまで。
氷の聖鏡を発動させずに撃破する
鼓動の封緘やキャンセルを活用して氷の聖鏡を発動させなかった場合も計算しておきます。
赤 | 緑・無 | 青 | ||||
物理 | 魔法 | 物理 | 魔法 | 物理 | 魔法 | |
奥義なし | 107 | 110 | 128 | 131 | 160 | 164 |
狙撃 | 77 | 80 | 92 | 95 | 115 | 119 |
滅殺 | 73 | 74 | 87 | 88 | 109 | 110 |
キャンセル付き2回攻撃をした場合は狙撃と同じです。
流石に4神階+絆ともなると聖鏡なしでも撃破は一苦労です。
奥義を剥がせば楽勝とはいきませんね。
具体的な対策キャラの検討
以上の計算結果を踏まえて具体的にどんなキャラ・構成なら対策になりそうか考えてみます。
聖鏡の上から1撃で撃破する
事前に計算してみた通り、特効+流星くらいが現実的なライン。
フレン添えにはそのままでは勝てないので万全を期するなら無への暗闘が欲しいです。
・歩行暗器
青天の舞扇や天馬の人参で特効を用意でき、鼓動系で奥義チャージができる歩行暗器は適任と言えます。
無色や緑でも80まで攻撃を盛れば一撃で仕留められます。
なお滅殺の場合は赤でも攻撃93ほど必要なので特効との両立はなかなか苦しいです。
・夏祭りミカヤ
赤の重装特効と言えばこの人。
歩行なので流星チャージも現実的です。
必要な攻撃68は無凸だと難しいですが、激化すれば1発撃破が狙えます。
再行動役なので相手にぶつけられる配置に防衛を組めるかが鍵でしょうか。
・伝承ミカヤ
最新の重装特効ということで考察。
絶対追撃は無効化されてしまうので一撃で仕留める必要があります。
必要な攻撃は82で無凸では厳しい数字です。
聖鏡の上から2撃で撃破する
・2人がかりで仕留める
氷の聖鏡の上から2人がかりで仕留める場合、高火力重装特効or流星クラスの奥義をチャージしたアタッカーが2人必要。
鼓動防衛なら選択肢に上がるでしょうか。
・追撃で仕留める
キャンセルなしの追撃で仕留める場合に必要なのは
1. 速さ73以上
2. 重装特効or流星クラスの奥義を2回叩き込める
3. 攻撃127相当の反撃を耐える物理耐久
の3点でしょう。
現状これを満たすキャラはいないと思うので非現実的ですね。
2回攻撃で撃破する
初撃に聖鏡、2撃目を等倍で与えるパターンですが、これでも攻撃100強必要。
勇者系で攻撃100超えは厳しいので双界カチュアのトラアタ前提で特に相性がいいアタッカーを考えます。
・重装特効持ち
同色でも攻撃70台で奥義なしの撃破ラインに届くので一番楽。
重装特効無効の総選挙ヘクトルに有利な緑だと護り手を広く見られるでしょうか。
・フォルカ
有利色かつ構え3相手でも2撃目に滅殺を打てる対策キャラ筆頭。
連撃防御も無効化できるので2回攻撃さえ打てればほぼ撃破できるでしょう。
・伝承ベレス
本人は不利色なので厳しいですが、周囲の味方の奥義発動をフォローできます。
キラー武器+月虹などをキャンセル相手でも発動できるのでトラアタと組み合わせる価値はあるでしょう。
聖鏡を発動させずに撃破する
何かしらで氷の聖鏡を発動できない状態にしてからアタッカーで攻撃を仕掛ける形。
それでも先の計算の通りかなりの攻撃が必要になります。
以下は主に奥義の剥がし方の考察です。
・メランコリー(キャンディ)の杖を当てる
おそらく最も確実な方法。
奥義カウントを戻してキャンセルも付与できるのでその後の本命アタッカーでの奥義発動を最大限サポートできます。
枠に余裕があれば採用したい対策です。
・鼓動の封緘を当てる
サポーターでできる奥義剥がし。
1ターン目に発動する封緘・奇数がベストです。
アタッカーのスキル枠を使わずに済むのがいいですね。
欠点はよりHPの低い敵に吸われる場合があること。
特に天シーズンは高確率でレギンに吸われるので対策としては不安定です。
・キャンセルを付与する
2人がかりで攻撃する前提。
2人目の戦闘では奥義を発動させずに戦えます。
現状、付与できる手段は
こわいゆめ、大共謀、マクベスの惑書、バンシーΘ
でしょうか。
組み込みやすいこわいゆめや大共謀は位置取りでかわされやすいです。
呼吸などでカウントを加速させてくる型には無力なのにも注意
・キャンセル持ちが先に攻撃する
キャンセル持ちで攻撃すると、フィヨルム側は反撃で聖鏡をチャージできないので奥義が発動できない状態で戦闘を終えることができます。
その後本命アタッカーで攻撃するのが理想ですが、その場合は攻撃順に注意。
基本的に与えるダメージが大きい順に攻撃を仕掛けるので、本命アタッカーが先に攻撃を仕掛けがち。
全員にキャンセルを持たせるか再行動などで後から本命アタッカーが仕掛けられるように防衛を組む必要があります。
こちらもカウント加速系には無力です。
・鼓動の幻煙を撒く
鼓動の幻煙持ちが戦闘終了時点で生存していれば奥義カウントを戻せるのでその後のアタッカーを奥義なしで攻撃させられます。
本命アタッカーが反撃に耐えられないのであれば耐えられる幻煙持ちが先に攻撃するので行動順調整も容易。
高守備+追撃不可などで耐えようと思えば耐えるのは難しくありません。
もちろん近間役などを起点に撒いてもOK。
・追撃を取る
防衛側の攻撃で戦闘が終了した場合、奥義が発動した後フィヨルムが反撃していないので奥義は溜まっていない状態です。
反撃不可無効なので実現できるのは防衛側が追撃を取って引き分けた場合。
必要な条件は、
1. 速さ73以上
2. 反撃を耐える物理耐久
の2点。
反撃は反射ダメージを抑えられる低火力キャラなら素で耐えられなくもないですが、ダメージ軽減系で抑えるのが実用性は高いでしょう。
双界ワユのような高速+初撃軽減持ちキャラは適正がありますね。
最後に
ということで開花フィヨルム撃破の考察でした。
パーフェクトフィヨルム相手だと特効なしではなかなか厳しいなぁという印象です。
特効無効の総選挙ヘクトルで下火だった重装特効が復権するかもしれませんね。
そのヘクトルとを同時に見るのがまた大変なのですが…
今回の考察を踏まえて防衛アタッカーの組み合わせを考えていきましょうか。